オストフィルダン, 2023/07/27

ピルツとPintsch社、包括供給契約で開発パートナーシップを深める - デジタル鉄道ソリューションで長期的な提携へ

オートメーション企業であるピルツと安全な鉄道インフラのエキスパートであるPintsch社とは鉄道のデジタル化を目指し、革新的な制御技術と信号技術の共同開発を進めています。包括供給契約への署名により、パートナー両社の協業は次の段階へと進化します。

2023年7月、Pilz GmbH & Co. KGの業務執行社員であるスザンネ・クンスチャートとPintsch GmbHの代表取締役であるティロ・ブランディス氏は、包括供給契約に署名しました。長期的な提携は両社にとって重要な目標です。

専門知識の共有で革新的インフラを
共同開発の中心をなすのは、鉄道インフラデジタル化を促進する革新的なソリューションです。「提携は始まったばかりですが、私たちのオートメーションソリューションは数多くの鉄道デジタル化プロジェクトに理想的なものであり、鉄道インフラの近代化に多大な貢献ができることが見て取れます。」スザンネ・クンスチャートはそう語っています。

ドイツの鉄道プロジェクト向けEULYNX現場機器制御装置
提携の最初の成果は、両社が共同開発したEULYNX現場機器制御装置です。この装置は、インターロックからのデジタル制御コマンドを鉄道地上設備への入力信号に変換します。ピルツは安全かつ革新的な鉄道用コントローラを提供しています。このソリューションの特別な利点は、その汎用性、つまり、さまざまなプロジェクトへ転用可能であることです。EULYNXの規格により、各種の制御・安全技術を用いたコンポーネントを、メーカーを問わず相互接続することができます。「高性能のCOTS(商用オフザシェルフ)コンピューターとコンポーネントを利用できることは、鉄道インフラのデジタル化における非常に大きなメリットです」と、ティロ・ブランディス氏は説明しています。こうした技術が鉄道業界の未来の礎となるのです。
ピルツの現場機器制御装置は今秋には早くも実地に活用される予定です。Pintsch社は「Zwieseler Spinne」地域ネットワークプロジェクトにピルツの技術を採用し、信号とインターロック技術を近代化するデジタルソリューションを実装した設備を活用します。このプロジェクトは、ドイツ連邦政府と鉄道業界およびDeutsche Bahn(DB)社が進めているファストトラックプログラムの一部です。

詳細はこちらピルツによる鉄道技術のデジタル化

 

Pintsch GmbHについて

ドイツのディンスラーケンに本社を構え、オランダと米国に子会社を有するPintsch GmbHは、世界をリードする鉄道インフラの安全関連コンポーネント、システムおよびソリューションのプロバイダです。
踏切技術、インターロック/操車技術、牽引技術、車軸カウンタ技術、ポイント用機械、ポイントヒータなどを含む製品ポートフォリオを展開しています。開発、承認、プランニングから製造・組み立て、試運転までを実施するワンストップショップであり、製品をすぐ使える状態で納入します。保守整備、モニタリング、交換部品の供給、修理、トレーニングなどのサービスも提供しています。さらに、軌道の保守だけでなく新規建設も、ローカル路線を中心に行っています。

 

Pilz GmbH & Co. KGの業務執行社員であるスザンネ・クンスチャートとPintsch GmbHの代表取締役であるティロ・ブランディス氏は、供給契約を締結し、新しい鉄道インフラのための長期的な提携と技術革新に合意しました。(写真: © Pilz GmbH & Co. KG)
Pilz GmbH & Co. KGの業務執行社員であるスザンネ・クンスチャートとPintsch GmbHの代表取締役であるティロ・ブランディス氏は、供給契約を締結し、新しい鉄道インフラのための長期的な提携と技術革新に合意しました。(写真: © Pilz GmbH & Co. KG)

Pilz GmbH & Co. KGの業務執行社員であるスザンネ・クンスチャートとPintsch GmbHの代表取締役であるティロ・ブランディス氏は、供給契約を締結し、新しい鉄道インフラのための長期的な提携と技術革新に合意しました。(写真: © Pilz GmbH & Co. KG)

本社

ピルツジャパン株式会社
〒222-0033
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Eメール: info@pilz.co.jp

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