セルのオールラウンドな安全対策

ロボットセル再起動時の最大限の柔軟性

Weidplas社は射出成形機でのアンロード工程を最適化しました。この工程では、6軸ロボットが部品をコンベア上へ移動させます。工程の最適化に続いて、工程の安全性も最適化することに決定しました。求めていたのは、安全ライトカーテンが有効化され、扉ロック装置の作動が確認された後にロボットセル内に人が残っていないことを、あらゆる状況下で保証できるようなソリューションでした。目標: 再起動を可能な限り柔軟に、かつ安全に行えるような設計にすること。安全レーダシステムPSENradarを既存の小型安全コントロールシステムPNOZmulti 2と組み合わせルことで、ロボットセルの保護ゾーン監視のための安全なトータルソリューションが誕生しました。ピルツの最新の安全ソリューションが設備の安全を強化し、ダウンタイムを最小限に抑えます。

「安全第一」へのスタート

以前は、故障が起きた場合、資格を有するサービスエンジニアだけがロボットを射出成形機の外へ引き出し、成形機とロボットセルの間の安全ライトカーテンを再び有効化することができました。設備の再始動までの時間は、サービスエンジニアがいつ到着するかで決まったのです。しかし今は違います。3台のPSENradarセンサが保護ゾーンをくまなく監視しています。既存のピルツのファンクションブロックのおかげで、取り付け、実装は簡単でした。扉にはPSENmlock安全ロック装置が付いていて、扉が開くか誰かが射出成形機に近づくかすると、ロボットは安全に停止します。これは「従来どおり」です。「新しい」のは、レーダセンサが作動して保護ゾーン内のあらゆる動作を検知することです。PSENradarに監視ゾーン内での動作がいっさい記録されなくなってから、一定時間が経過した後にのみ、安全防護物とロボットが再起動されます。ロボットは自動で開始位置へ移動し、生産工程を続行できます。長い設備のダウンタイムは過去のものになりました。

さまざまな利点

  • 効率的なセットアップモード: オペレータが自らの手で再有効化プロセスを実行可能
  • PSENradarの最新の保護ゾーン監視機能により、PL d, Cat. 3に適合する安全・柔軟・高信頼性のロボットアプリケーションを実現
  • 既存の小型安全コントロールシステムPNOZmulti 2をベースに、レーダソリューションを簡単に実装

お客様の声

安全レーダセンサPSENradarを組み込むことで設備の安全性を向上させただけでなく、Pilzとの緊密な連携により、自動再起動に関して最大限の柔軟性を発揮する、効率的なソリューションを手に入れることができました。その結果、ダウンタイムを劇的に短縮できたのです。

Weidplas社のオートメーションエンジニア、Tobias Mädler氏

Weidplasについて

Weidplasは米国に本社を置くTechniplas Groupに属する、プラスチック加工会社です。ザクセン州フォクトランド地方のトロイエンにある工場では、プラスチック顆粒から車のホイールアーチパネルを製造する工程に、大型の射出成形機を使用しています。Weidplas社は多成分射出成形で定評があり、主に自動車業界で中重量物および重量物運搬車メーカに部品を供給しています。グループはヨーロッパ、アジア、南アフリカ、中南米および北米に14の生産工場と16の販売・技術拠点を持ち、世界で3,500人を超える従業員を雇用しています。

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