2025/12/16

小型安全コントロールシステムPNOZmulti 2を用いた安全な動的プロセス値監視

水素産業の事例を見てみましょう。HY.City.Bremerhavenプロジェクトでは、余剰電力から生成した水素を高圧容器に安全に貯蔵しています。ピルツの小型安全コントロールシステムPNOZmulti 2は、フェイルセーフのアナログ値処理により移送プロセスを確実に監視し、圧力、温度、積み込み・積み下ろし速度などの重要なパラメータと限界値を監視することで、爆発性ガス混合による危険を防ぎます。また、ソフトウェアツールPNOZmulti Configuratorに組み込まれた「安全ランプ監視」ブロックにより、限界値の精密な設定と動的な限界値監視が可能です。

ハードウェアの選定も、ユーザプログラムの作成もとても簡単。その方法をチュートリアルでご紹介します。アプリケーションや業界を問わず、プロセス変数の監視には、PNOZmulti 2の安全アナログモジュールが最適です。

高度な産業プロセスに求められる最高水準の安全性と精度

これを可能にしているのが、小型安全コントロールシステム「PNOZmulti 2用の安全アナログ入力モジュールPNOZ m EF 4AIです。圧力、温度、充填レベル、流量、その他の物理変数などのアナログプロセス変数を安全かつ正確に記録・監視できます。特に優れているのは、入力あたり1%という高い安全精度です。この特性は、特に水素産業で重要な意味を持ちます。水素タンクの圧力が1000バールの場合、市場で一般的な5%の精度では、誤差は50バールにも及びますが、1%の精度ならその差は10バールに抑えられます。

ユーザの利点

  • プロセスの安全性向上
  • 故障の早期検出
  • ダウンタイムの削減
  • 高精度な制御と診断

機能の概要

  • 安全アナログ入力(4×4–20 mA):このモジュールは、4つの独立した安全アナログ電流入力を備えており、各入力は0~25 mAの範囲を符号付き15ビット分解能で測定します。
  • 柔軟なスケーリングとパラメータ設定:PNOZmulti Configuratorを使用すれば、アナログ測定値を任意の単位系に合わせて数値変数としてスケーリングできます。限界値監視や算術演算(平均値や差圧など)、妥当性チェックといった機能を簡単に設定できます。
  • PL e / SIL 3までの安全認証取得
  • 診断を目的として、正確なアナログ値をフィールドバスまたはOPCサーバに転送できます。

動的プロセス値監視とは、圧力などのアナログプロセス変数を記録するだけでなく、常にインテリジェントに監視し、異常を早期に察知して迅速に対応することを目的とした仕組みです。

「動的」とは、具体的に次のことを意味します。

  • 測定値をモジュール内で直接リアルタイム処理
  • 限界値監視範囲を設定で柔軟に調整可能
  • 平均値算出や差圧計算など、インテリジェントな評価を行うための算術ファンクション
  • スケーリングと妥当性チェックによって値の正確性を確保
  • 限界値の超過や異常の発生時に即座に対応

安全アナログモジュールPNOZmulti 2のメリットを、お客様のシステムにもぜひお役立てください。

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