オストフィルダン, 2024/05/16

ピルツは2023年のサクセスストーリーをこれからも継続していきます。

スザンネ・クンスチャート

(実際と異なる場合あり)

2023年はピルツグループにとって大きな成功を収めた1年となりました。会計年度を4億3,300万ユーロという記録的売上高で締めくくることができました。

2023年を振り返るとき、2つの要素があることがわかります。年初は部品調達の困難と当社製品の高需要という大きな出来事があったため、夏までは3交代制で生産を進めました。部品不足があったものの、お客様に製品を供給でき、透明かつ緊密なコミュニケーションを通じてお客様との関係を強化することができました。第2四半期からは明かな受注減がありました。その原因は需要低下とエンジニアリングにおける経済環境の全般的な悪化です。

建設的な協力関係のもと、ピルツは2023年に75年の歴史上最高となる売上高を達成できました。ピルツはこのサクセスストーリーをこれからも継続できるよう努めてまいります。全従業員の尽力に深く感謝しています。


地域別のまとめ: 成功への鍵は世界各地のお客様に寄り添うピルツのサポート

欧州:
ピルツは初めて国内市場であるドイツで1億ユーロ超の売上高を達成しました。ドイツでのこの平均を上回る成長が、輸出割合が1.1%減少して75.4%となった要因となっています。

他の欧州諸国でも力強い成長が見られました。イタリア、スイス、オーストリア、英国に加え、トルコでも成長を記録しました。

イタリアおよびドイツは食品・包装機械の2大製造国です。これらの機械の需要はコロナ以降、これまでになく増大しています。ピルツは安全オートメーションに向けて、目的に特化した認証取得済みの産業用ソリューションを提供することで、この業界で増大する課題の克服を支援しています。

欧州において、セキュリティの問題は市場で一層存在感を増しています。それを推進する要因の1つは、2023年6月末に公示された新しいEU機械規則です。この機械規則では、初めてセキュリティがエンジニアリング全般において必須要件となっています。機械メーカは、自社の次世代の機械制御部およびネットワークインフラにおいて規定のセキュリティ仕様を考慮しなければなりません。ピルツは新しい法的要件を理解しており、提供するサービスやオートメーションソリューションをアップデートしました。欧州および世界各地のお客様に向けて、ピルツは支援・アドバイスを提供しております。安全、そして求められる産業サイバーセキュリティの両方をカバーするサービスとソリューションで、ピルツは安全オートメーションを求めるお客様をサポートします。

アジア:
この1年間に、ピルツはアジア太平洋地域の成長市場において存在感を高め、提供するサービスやソリューションも拡大しています。この地域のお客様の膨大な成長の可能性と変化するニーズを考慮して、ピルツはセールスおよびテクニカルサポートチームを強化しています。これによって、お客様の近くでサービスを提供できる環境を確保しています。お客様志向という当社のコミットメントは、直接サポートのみににとどまりません。地域の販売代理店との緊密なパートナーシップによって、アジア全域で製品だけでなく、コンサルティングやサービスの提供も可能です。

安全オートメーション技術の問題は、タイ、マレーシア、ベトナムといった国々で重要性を増しています。これは特に、生産拠点をこれらの国で構築している多国籍企業の存在が要因です。これらのグローバル企業は欧州や米国の本社から、人間の安全と保護のための統一された全世界的な方針を推し進めています。ピルツはこのような企業をサポートしており、お客様にはスポーツ用品メーカ、食品・飲料業界の有名ブランド各社だけでなく、工業部門の企業各社も含まれており、製品と機械関連サービスの両方を提供するとともに、グローバルなトレーニングの開発と実施も進めています。

ピルツは、東南アジア地域に建設された設備や生産拠点に向けて、サービスや関連する安全・保護システムを提供できます。
アジア地域において売上高が最大の成長を見せたのは韓国、インドでした。

南北アメリカ:
南北アメリカ地域の全現地法人にとって2023年は記録的な年となりました。安全とセキュリティの問題の重要性は一層高まっています。各国の規則によって企業は安全な技術的ソリューションと手順の導入が義務付けられています。しかしながら、特に小規模の企業では導入の進捗が遅れています。ISO/TC 199 - Safety of machinery (機械類の安全性)といった国際的なISO標準化委員会におけるピルツの取り組みは、南北アメリカ市場における安全の重要性の推進に貢献しています。

米国では、米国企業が生産拠点を国内回帰させつつあるという事実が、機械エンジニアリングにとって非常に大きな可能性につながっています。ピルツはブラジルでの事業拡大を進めました。これによって、南米各地のお客様の増大する要求に、サポート、サービス、製品を通じて対応できるようになりました。ピルツの歴史上最大となる単発サービス受注もブラジルで発生しています。この案件は、32拠点、3万台超の機械を擁する工業分野のとある企業に向けたコンサルティング、リスク評価、安全コンセプト策定に関わるものです。

全体的に見て、北米、中米、南米の市場は好調と見受けられ、2024年も成長の展望は良好です。

 

安全、セキュリティ、オートメーションの製品・サービス
製品とソリューションの種類に関しては、ほぼすべての領域で同程度の成長を達成しました。特に好調だったのは小型安全コントロールシステムPNOZmulti、センサ技術、およびサービス分野です。

ここ数か月の間に市場に出した製品・サービスでは、安全とセキュリティの要件を考慮していますが、それだけではありません。ピルツのオートメーションソリューションは、機械のライフサイクル全体を通して時間短縮とコスト削減に貢献します。これによって生産性が確保されます。

ここ2~3か月の新製品には、各種のコンポーネント、ソリューション、包括的システムが含まれています。新しい安全ロック装置PSENmlock miniは人員保護に使用されます。コンパクトな設計となっており、小型化向かうトレンドを考慮しています。フラップやカバーのようにスペースの制約があるアプリケーションに最適です。

社内物流については、無軌道モバイルプラットフォームのメーカ向けに、ISO 3691-4に準拠した包括的な安全ソリューションを提供しています。この規格では無人搬送システムの安全関連要件が定義されています。ピルツのソリューションは、同期監視用の新機能が加わった小型安全コントロールシステムPNOZmulti 2、安全エリア監視用の安全レーザスキャナPSENscan、サイバー犯罪に対する保護のための産業用ファイアウォールSecurityBridgeで構成されます。

ハノーバーメッセ2024においてピルツは、初めての非独自仕様の標準化された通信システムIO-Link Safetyのための包括的システムを発表しました。ピルツは、現場レベルでの安全な通信のための包括的なIO-Link Safetyシステムを擁する初めてのサプライヤです。ピルツのソリューションはマスタ、センサ、現場機器および互換性のある付属品で構成されます。

このような技術革新に加え、ピルツでは新しいサービスパッケージ「ISCS - 産業サイバーセキュリティ・コンサルティングサービス」も提供しています。このサービスは、機械の産業サイバーセキュリティの新しい要件を満たせるように企業各社を支援するものです。最初のパイロットプロジェクトはすでにドイツとオーストリアで始まっています。ハノーバーメッセ2024の期間中は、IO-Link SafetyおよびISCSの領域における新製品に関する詳細情報をご紹介しました。

人事関連: 成功要因としてのトレーニングと多様性
ここでピルツの製品から従業員にトピックを切り替えましょう。このトピックでも、喜ばしいデータをご紹介します。2023年12月31日現在、ピルツの全世界の42の現地法人に2,476名が勤務しています。これは3.2%の増加です。同日の時点で、本社を置くドイツのオストフィルダンでは1,016名が勤務しています。この約1,000名の従業員のうち、44名はピルツでキャリアをスタートさせた若手です。そのうち25名はエレクトロニクス、メカトロニクス、ITの分野で実習生として勤務しています。学生も19名在籍しており、バーデン·ヴュルテンベルク連携州立大学(Baden-Württemberg Cooperative State University、DHBW)との提携のもとデュアルコースで学業に励んでいます。ピルツはオートメーション、情報技術、ITセキュリティ、エンジニアリング全般、電気工学の学習の場を提供しています。今年は実習生7名、DHBWの学生18名の募集予定があり、これで従業員の定員に達することになります。今年は新たに、産業事務職の実習生の募集もあります。さらに嬉しいニュースとして、2023年にピルツの実習生コース、学位コースを修了した若者たち全員を採用して迎え入れることができました。これにより、スペシャリストスタッフ募集枠の大部分をカバーできました。

また、人事関連のデータからはピルツが真に国際的な企業であることがわかります。オストフィルダン(ドイツ)、コーク(アイルランド)の拠点を例として見ていきましょう。本社に勤務するスタッフの国籍は27か国にまたがります。さらに注目したいのは、はるかに小規模なアイルランドのコーク拠点でも、22か国からのスタッフが勤務していることです。多様性と他の文化や宗教に対する敬意は、ピルツにおいて私達が大切にしている価値観の一部です。

2024年会計年度の展望
2024年は厳しい年となりそうです。実際のところ、反転の兆候が見られます。年初の受注量が少なかったために、生産能力の利用率が低下しています。また、過剰在庫とその結果生じる在庫縮小によって、同じ状況が今後数か月は続くと推測されます。
ピルツは革新的な製品とサービスの提供を来年に向けて続けます。本社および世界各地の従業員は、お客様へのサービス提供にあたって自らの課題への取り組みに情熱をかたむけています。

業務執行社員、スザンネ・クンスチャート (写真©Pilz GmbH & Co.KG)
業務執行社員、スザンネ・クンスチャート (写真©Pilz GmbH & Co.KG)

業務執行社員、スザンネ・クンスチャート (写真©Pilz GmbH & Co.KG)

本社

ピルツジャパン株式会社
〒222-0033
横浜市港北区新横浜3-17-5
いちご新横浜ビル 4階

電話: 045 471 2281
Eメール: info@pilz.co.jp

マーケティング・コミュニケーションズ部

電話: 045 471 2286
Eメール: mkt@pilz.co.jp