カナダのボンバルディアグループはベルギーの都市ブリュージュで鉄道車両を製造しています。列車が国際鉄道ネットワークで走行可能になるには、機能試験や電気試験に合格する必要があります。高電圧試験設備で、ボンバルディアは1,000ボルトの高電圧をかけて、列車1台につき5,000以上の接続ポイントの試験を実施します。ピルツが必要な安全コンセプトの開発と実装を担当しています。
新しい列車のストレスフリーな試験条件
安全高電圧試験モード
試験設備の技術開発のため、ボンバルディアは、 ビル、設備およびインフラ向けの技術サービスプロバイダSPIEと共同で作業を行っています。SPIEが設備の構造や電子技術を実装しましたが、両者は安全に関してはピルツの専門知識に頼りました。ピルツがすべての計算、プログラミング、妥当性確認、コンセプト開発を行いました。その結果、試験設備の安全で機能的な運用が可能になりました。
オートメーションシステムPSS 4000が非常停止やコード化安全スイッチPSENcodeのみならず、すべての安全関連の入出力を制御します。PSENcodeは試験設備の扉を監視し、不正に扉を開けることを防止します。さらに、非常停止が作動すると直ちに、設備全体で電源がオフされます。作業者は制御盤で、これらの安全機能の診断を迅速に実行できます。したがって、設備のダウンタイムが少ない効率的な試験の実施が可能になります。
さまざまな利点:
- オートメーションシステムPSS 4000によるリスクアセスメントから運転まで含む総合的な安全コンセプト
- 試験監督はプロセスを自ら停止して、検査を実行し、不安全な状況を防止可能
- プログラミングの工数削減: オートメーションシステムPSS 4000で、アプリケーションプログラムに簡単にオブジェクトを追加
「このプロジェクの目的トは、テスト装置の技術開発が正しい方向に進んでいることを確信することです。当社は、設備に機械的、電気的要素を実装することに特化する企業なので、安全の課題についてはピルツの専門知識に頼りました。」
「安全は継続的なプロセスであり、当社は投資を続けていきます。ピルツにお手伝いいただき、嬉しく思います。将来のプロジェクトや変更が必要になった場合も、ピルツに喜んでお任せします。」
ボンバルディアについて
2つの部門全体で60,000人以上の従業員を擁するボンバルディアは、輸送業界のグローバルリーダであり、根本的変化をもたらす革新的な航空機や列車を開発しています。ボンバルディアの製品やサービスは、乗客の快適性、エネルギー効率、信頼性および安全性の新たな基準を設定します。カナダのモントリオールに本社を置き、航空事業および鉄道輸送部門の生産・開発拠点を世界25ヵ国以上に設置しています。
SPIEについて
SPIEグループは、多様な技術サービスで欧州市場をリードする独立企業です。製造業、第3次産業およびインフラ産業の顧客向けの幅広いサービスを現地で提供しています。国内に1,850人の従業員と16の支社を擁するSPIEベルギーは、電機、機械、暖房・換気・空調技術の他、エネルギーおよび通信ネットワークの分野において、統合ソリューションおよびサービスを提供しています。
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