PNOZ s30を使った安全速度監視

スタンドアロンの速度監視モジュールPNOZ s30は、機械の安全な速度監視を保証します。PNOZ s30は、速度、停止、位置、回転方向の安全監視、ドライブの速度範囲監視やシャーピン破損の監視などに適しています。

速度監視アプリケーション

速度監視モジュールPNOZ s30

速度監視モジュールPNOZ s30を使用すると、ドライブのシャットダウン時のドライブのオペレーティングステータスの安全な監視と維持を求める機械指令の要件に準拠して、作業者を保護します。

速度監視モジュールPNOZ s30は、幅広いアプリケーションでさまざまな機能の監視に使用できます。ユーザフレンドリなコンフィグレーションは、装置で直接行うか、PNOZsigmaコンフィグレータを使って行います。速度監視の典型的なアプリケーションとしては、釣合い試験機、立体倉庫システム、遠心分離機、充填機、風力タービン、遊園地があります。EN 61800-5-2に準拠し、以下の安全機能を監視できます。

PNOZ s30による速度監視 – お客様の利点

  • PNOZsigmaコンフィグレータで簡単にコンフィグレーション
  • 照光式ディスプレイでパラメータ入力および診断
  • 指定した閾値に達するとシャットダウンを事前に警告
  • 回転方向および位置監視中にパラメータ設定を切り替えると「自動リセット」
  • PNOZ s22接点増設
  • EN 61800-5-2に準拠する安全機能
  • すべての出力の「同期開始」可能
  • 「再トリガ不可」オフディレイ時間を新たに選択可能
  • リフトでEN 81-20 / EN 81-50に準拠して使用可能

PNOZsigmaコンフィグレータ

速度監視モジュールはPNOZsigmaコンフィグレータを使用して、或いは直接装置の照光式ディスプレーから素早く簡単にコンフィグレーションできます。EN ISO 13849-1 PL e およびEN IEC 62061 SIL CL 3 までの要件を満たしています。

安全機能は EN 61800-5-2に準拠して実装されています。

PNOZsigmaコンフィグレータの詳細

速度監視モジュールPNOZ s30リロード - バージョン3.0の新機能

速度監視モジュールPNOZ s30はバージョン3.0以降でコンフィグレーション可能なアナログ出力を装備しています。安全に測定された速度をコントローラに0-20 mAまたは4-20 mAの比例信号として転送します。

アナログ出力により、速度監視用のセンサを追加する必要はありません。また、速度監視モジュールPNOZ s30は安全出力信号を使って、定義済みの警告しきい値を上回るまたは下回ると、警告を出します。最大3つの安全機能の論理AND接続およびOR接続が可能です

 

 

速度監視モジュールPNOZ s30リロード

EN 61800-5-2に適合した速度監視安全機能

安全速度範囲 (SSR)

安全な速度範囲 (SSR – 安全速度範囲) の監視を達成するには、最大速度の安全監視「安全制限速度(SLS)」と、最小速度の安全監視「安全速度監視 (SSM)」を組み合わせます。速度範囲の安全監視では監視速度を定め、最大速度と最小速度の範囲内で速度が変化する必要があります。

安全方向(SDI)

安全動作方向監視 (SDI – 安全方向)はドライブが指定方向へのみ動作することを保証します。方向の偏差を安全に検出し、該当する対応策を実行します。安全動作方向監視の実用的なアプリケーションは、機械が安全な方向に動作中に危険ゾーンにアクセスを許可するようなケースです。

安全速度監視 (SSM)

安全速度監視(SSM)は速度が指定した最小速度より下がると、信号を送信します。この機能は、たとえば速度が指定速度より遅くなると、危険ゾーンをアクセス可能にする場合に使用できます。対照的に、「安全制限速度」機能(SLS)は、指定した最大値を超えると信号を送信します。

オペレーションの安全停止 (SOS)

オペレーションの安全停止監視(SOS – オペレーションの安全停止)は安全な位置監視を保証します。コンフィグレーションによって、停止または指定位置ウインドウの監視が保証されます。指定範囲を逸脱すると、適切なエラー反応がトリガされます。

安全速度範囲 (SSR)

安全速度範囲 (SSR)

安全方向 (SDI)

安全方向 (SDI)

安全速度監視 (SSM)

安全速度監視 (SSM)

オペレーションの安全停止 (SOS)

オペレーションの安全停止 (SOS)

アプリケーション例

安全柵が開いた状態で安全な作業

安全柵が開いた状態で安全に作業でき、以下を実現します。

  • セットアップエリアの見通しがよいためセットアップ時間を短縮
  • 動作方向と選択したジョグ機能の一致保証による作業の安全性向上
  • 安全制限セットアップ速度による作業の安全性向上
オペレーションの安全停止 (SOSおよびSS2)

オペレーションの安全停止 (SOSおよびSS2) は、以下の理由により生産性を向上します。

  • 軸の同期を維持
  • 迅速で容易な設備の再起動
  • 不意の再起動防止による安全性の向上

PNOZ s22による接点増設 – 1台2役

PNOZ s22による接点増設
  • EN ISO 13849-1 PL eに準拠した別々に制御可能な2つのリレー機能、瞬時安全接点(N/O)合計6点、および瞬時補助接点(N/C)2点
  • 安全接点3点および補助接点1点を別々に制御でき、ベースユニットPNOZ s30によって異なる機能を出力に割り付けることが可能です。
  • 2つのリレー機能は安全に分離されているため、異なる電位の切り替えが可能

 

製品レンジ: 速度監視

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