安全装置の不正操作が実行された場合、重大な事故や機械の重大な損傷が発生する可能性があります。その法的、経済的リスクは計り知れません。不正操作の原因を特定し、防止する方法をご確認ください。
不正操作防止対策

設備や機械で不正操作が実行される理由
機械の安全装置がユーザによって無効化されることは珍しくありません。可動ガードや機械式固定ガードは最もこの影響を受けやすくなります。
機械のオペレータやユーザがそれらの安全装置を不正に操作し、同僚をリスクにさらす理由はたくさんあります。作業の能率、利便性、時間やパフォーマンスのプレッシャー、人間工学上の欠陥、オペレーティングモードの簡素化など、これらすべてが動機になります。その結果、軽傷から死亡に至るまでの事故が発生します。
不正操作の原因を取り除く必要があります!
オートメーションの専門家であり、安全機器メーカである当社は、人、環境、資産を保護することを目標としています。しかし、これは、機械が意図された目的に沿って使用され、安全装置が無効化されない場合のみ達成可能です。
不正操作を防止する方法
まず、不正操作の動機を特定する必要があります。使い勝手の悪い機械は不正操作の原因になります。不正操作の動機測定のガイドラインとして、IFA(ドイツ法定事故保険の労働安全衛生協会) 発行の評価計画 を使用できます。この計画は潜在的な欠点やこれらの欠点を修正するための選択肢をシステマチックに示します。
不正操作の動機立証のための評価計画

機械メーカおよびオペレータは不正操作の結果に責任を負います
一般的に機械の開発と同時に保護コンセプトを計画することが推奨されます。これには以下が含まれます:
- 要件マニュアルに要件を定義
- 保護コンセプトと機械の機能を並行して開発
- 不正操作の動機を特定
- 保護コンセプトの最適化
- 不正操作の動機を抑える効果をチェック
機械のすべてのオペレーティングモードを機械の設計段階で特定し、それらに対する適切な保護コンセプトを開発します。この初期段階では比較的容易に要求された変更に対応できます。
機械がすでに流通している場合は、状況説明書と原因解析を定期的に作成する必要があります。営業および保守作業員の両者は、不正操作の動機が存在するか、或いは安全装置の不正操作が実際すでに実行されているかどうか評価することができます。
不正操作が見つかった場合、まず動機を立証し、安全コンセプトを改善する必要があります。単純に同じ機能を実行する安全装置に交換(適切な場合、安全扉をライトカーテンに交換するなど)します。安全機能を装備するドライブコントローラの取り付けも可能です。
機械のオペレータと機械メーカの両者は安全装置の不正操作を防止する義務があります。機械のライフサイクル全体の責任および賠償責任を規制する法的原則があります。
欧州では、安全装置の不正操作は明示的に禁止され、法律によって罰せられます。メーカは製造、生産上の欠陥や指示の誤りに対する賠償責任を負い、オペレータはあらゆる潜在的な人身傷害に対する賠償責任を負います。
設備や機械で安全装置の不正操作を防止する方法について、当社は喜んでアドバイスいたします。当社のサービスはリスクアセスメントから適合宣言まで幅広い分野に及びます。
詳細情報:
電話: 06 6155 5074
Eメール: techsupport@pilz.co.jp