規格は、多様な利益団体間での合意 (メーカ、消費者、認証機関、労働安全衛生機関、および政府) であり、制定された時点の最新技術が記述されています。機械や製品の使用現場に応じて、様々な法的規則が適用される可能性があることから、様々な規格を適用することが必要になっています。機械メーカが法的要件に適合できるためには、適切な規格を選択することが大切です。
基本安全規格 (A規格+B規格) の概要
設備と機械の安全性の基礎

基本安全規格 (A規格およびB規格) には、プラントと機械の安全性に関わる設計、戦略、および運用に関する本質的な情報が含まれています。

最も重要な包括規格/A規格とB規格:
安全設計 | |
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設計のための一般原則 – リスクアセスメント及びリスク低減 |
EN ISO 12100 |
安全装置の選択 |
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固定ガードと可動ガード (安全柵、バリヤ、カバー) |
EN ISO 14120 |
ガードに関連付けられたインターロック装置 (安全扉のインターロック) |
EN ISO 14119 |
予期せぬ起動 を防止 |
EN 1037 |
保護装置 (ライトグリッド、光線式装置、スキャナ、安全マットなど) |
EN ISO 13856-1/-2/-3 |
両手操作装置 | EN 574 |
固定ガードと可動ガードへのアクセスを制限する調整可能な安全装置 | EN ISO 14120 |
非常停止 | EN ISO 13850 |
その他の保護対策 | |
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安全距離 (上肢/下肢の保護) | EN ISO 13857 |
人体の部位が押しつぶされないようにするための最小間隔 | EN 349 |
人体測定、機械へのアクセス、アクセス開口部、人体測定データ | EN 547-1/-2/-3 |
接近速度に基づく安全装置の位置決め | EN ISO 13855 |
機能安全と安全関連要件 | |
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制御システムの安全関連部 | EN ISO 12100、EN ISO 13849-1、EN/IEC 62061 |
空圧に関する安全関連要件 | EN ISO 4414 |
油圧に関する安全関連要件 | EN ISO 4413 |
電気機器 | EN 60204-1、EN 60947-5シリーズ、DGUV規制3 |
安全装置は、作業者を機械のオペレーション中に発生する恐れのある危険から可能な限り保護するために必要とされます。適切な安全装置を選択することは、製造業者の義務です。ただし、安全装置によりリスクが増大したり、作業が妨害されることがあってはなりません。可動部に安全装置を取り付けないという決定をした場合、正当化する明確な理由を提供することが製造業者にとって望ましいと言えます。
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