2021年会計年度は、ピルツグループにとって過去最高の年でした。安全オートメーションエキスパートの売上高は、3億4,840万ユーロで、前年比で約22%増加しました。世界的な経済危機、サイバー攻撃、新型コロナウイルスのパンデミックに続き、供給の障害が解消されない中、同族企業ピルツは危機前の2018年の売上高を上回り、再び成長の軌道に乗っています。同社は、2022年が厳しい年になると予測していますが、将来に向けて自信を持って取り組んでいます。
オストフィルダン, 2022/05/19
2021年会計年度: ピルツグループは過去最高の売上を達成し、危機的状況への対処を経て、さらなる発展が見込まれます。成長を続けるピルツ
「ここ数年は、私たちにとって困難な時期で、世界中のピルツスタッフが毎日新たな課題に直面していました。2021年の結果は、その努力が報われた証です。私たちは一緒に正しい方向を維持してきました。兄と私は、とても感謝しています」、ピルツの経営パートナーであるスザンネ・クンスチャートは振り返ります。「ピルツは危機において試練を受けただけでなく、これをバネにさらに強くなりました。私たちは、スタッフのたゆまぬ努力、柔軟性、そして何よりも革新を推進しようとする意欲、これに感謝しています」。
会社史上最高の売上高
過去数年間の危機に見舞われたピルツが、同社の歴史において新たな記録的な売上高、3億4,840万ユーロを達成しました。これは、前年比21.7%増を示しています。特に夏以降、資材および輸送能力の障害が明らかでしたが、ピルツはすべての生産拠点へのコンポーネントの供給を確保し、過去最多の240万台の機器の生産を行うことができました。
2022年のスタッフ増員計画
世界の従業員数は2,335人(2021年12月31日時点)で、前年の2,366人から、1.3%減少しました。ドイツでの従業員数もわずかに減少し、2020年の1,012人から2021年には993人 (-1.9%) に減少しました。グローバルな経済危機の到来による、余剰人員の解雇は回避しました。2022年には、新たにスタッフを採用することを目指しています。ピルツは独自の研修生プログラムを継続します。2021年には、バーデンビュルテンベルク州立大学からの6名の学生を含む14名の研修生が本社に勤務しました。
プロセスと製品の革新
ピルツは、包括的で集中的な研究開発活動を継続し、技術的なリーダーシップの役割を拡大しています。年末時点で、全世界の従業員の21%弱が研究開発に従事しています。コンテンツに関しては、ピルツは セキュリティの分野に開発活動を集中しています。「安全オートメーションソリューションのメーカとして、私たちは、安全と産業サイバーセキュリティの両面を同等に熟慮しています」経営パートナーのトーマス・ピルツはこう説明しています。そのため、同社はすでに「安全の」開発プロセスを拡張しました。TÜV Südは、ピルツの製品開発を産業サイバーセキュリティ規格IEC 62443-4-1に適合していることを認証しました。
ピルツは鉄道技術のさらなる成長を見込んで、独立した「鉄道」事業者団体を設立しました。これにより、ピルツの世界的な活動がまとめられ、特定の要件を備えた鉄道セクターのポートフォリオを戦略的に開発できるようになります。
将来への自信
ピルツは、2022年も厳しい年になると予測しています。受注は記録的な水準に戻ってきたかもしれませんが、電子部品、金属、粒状プラスチックの購入は、依然として非常に困難です。さらに、ウクライナでの戦争の背景を考えると、原材料や材料費のさらなるコスト増加が予想されます。
スザンネ・クンスチャートは次の通り説明しています。「私たちは依然として危機的な状況にあります。ピルツチームは世界中で緊密に連携し続けており、お客様のために、またお互いのために、協力していきたいと考えています。また、お客様やビジネスパートナーとの関係も強みとなります。私たちは未来を見据えて、自信を持って取り組んでいきます」
電話: 045 471 2286
Eメール: mkt@pilz.co.jp