FTPは、TCP/IPに基づくプロトコルです。FTPを使用すると、2つのネットワークサブスクライバ間でファイル全体を転送することができます。TCP環境で動作する他のすべてのプロトコルと同様に、FTPはクライアント-サーバモードで動作します。FTPでは、FTPクライアントが主導権を取ります。FTPコマンドは、データ転送の種類と方向を決定する関連パラメータを転送するために使用されます。Windowsオペレーティングシステム環境では、FTPコマンドはDOSウィンドウで呼び出すことができます。FTP <FTPサーバのIPアドレス>
FTPコマンドが呼び出された後、FTPサーバへの接続が実行されます。次にFTPサーバからユーザ名と必要に応じてパスワードの入力を求められます。接続が確立されると、続けてコマンドとパラメータを入力することでFTPサーバを制御できます。
重要なコマンドは次のとおりです。
ascii: 転送モードをテキストファイルの転送に切り替えます。
binary:転送モードをバイナリデータの転送に切り替えます。
put <ファイル名>:指定したファイルをFTPサーバにアップロードします。
get <ファイル名>:指定したファイルをFTPサーバからダウンロードします。
WindowsオペレーティングシステムのFTPでは、ここに示したコマンドに加え、すべてのFTPオプションを使用できます。詳細については、DOSウィンドウのヘルプ機能から参照できます。構文はオペレーティングシステム間で異なる点に注意してください。